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2006/10/10

働くということ

9月26日,小泉純一郎第89代内閣総理大臣が退任しました。2001年から続いた長期政権は戦後歴代3位の在職日数ということです。

「聖域なき構造改革」や「改革なくして景気回復な
し」のキャッチフレーズのもと,道路公団や郵政事
業に代表される「官から民への改革」,三位一体の
改革
と呼ばれた「中央から地方への改革」を進め,
銀行の不良債権問題などにも取り組みました。

官公庁や社団法人の不祥事や問題の続出,バブル崩壊後の長引く不況で,行き詰まりを感じていた世論のバックアップを得て,強力に改革を推し進めましたが,弱者切り捨て,格差拡大など政策への批判も多く,改革の正否を問うには,もう少し時間が必要です。しかし,信念を持って働き,日本の方向性を大きく変えたことは確かでしょう。

今回はその改革に関わる本を紹介します。
「道路の権力」(猪瀬直樹著)は,道路公団民営化
推進委員会での審議をレポートしたもの。緊迫した
委員のやり取り,政治的な駆け引きなど,道路公団
民営化の裏舞台がのぞけます。

「日本資本主義の哲学」(木村剛著)は,日本の資本主義の長所や問題点,これから目指すべき方向について述べたものです。アメリカの資本主義との違いなど,経済の枠組みが理解できます。木村氏は小泉政権で金融担当大臣として金融再生プログラムを進めた竹中平蔵氏のブレインです。

さて,両書の著者に共通するのは,社会貢献の意識。就職せず,就職活動も通学もしない「ニート」の増加が社会問題となり,政府はキャリア教育を拡充しようとしています。キャリア教育は,職業への理解を深め,自分の生き方について考える事をねらったもの。そこで最も大切なのは,働く事での社会貢献と,それによる自己実現の喜びだと思います。大きな使命感を持って働く両著者の姿勢には,感銘を受けずにはいられません。

ところで,仕事での社会貢献を感動的に描いた番組に「プロジェクトX」がありますが,その文庫の帯に堺屋太一氏が書いた次のような単文があります。

 プロジェクトは子供のような夢ではじまり,
 情熱で進み,義務感で終わる。。。

働くことの本質を簡潔に言い得ているのではないでしょうか。

   道路の権力 道路公団民営化の攻防1000日    竹中プランのすべて―金融再生プログラムの真実

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