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2006/08/05

エントロピーとアインシュタイン①

私たち,日々の何気ない生活も,物理の法則に                支配されています。
それを知ることは視野を広げることになるはず。
と,いうことで今日は物理の話を易しくお話します。

「エントロピーは増大する」という法則があります。
熱力学の第2法則と呼ばれるものです。
エントロピーとは乱雑さのこと。
閉じられた系の中では,物質の秩序は乱れていき,
戻ることはない,というものです。

たとえば,一軒の家という一つの閉じられた世界。
整理整頓していても使っているうちに散らかってき
ます。もちろん人の手で片付けることはできますが,
その為にはエネルギー源が必要です。
エネルギーを生み出すために人は食事を取ります。
しかし,食事を取り分解して排泄するという行為は,
実は食物のエントロピーを増大させているのです。

つまり,食物も含めて一軒の家でエントロピーを
考えた時,それは常に増大し,決して元に戻ること
はありません。

一軒の家の場合,外で買い物してエントロピーを
下げることはできます。しかし,これを宇宙という
視点で考えるとどうでしょう。
エントロピーが増大したから,他の宇宙に買い物に
行くという訳にはいきません。
エントロピーは常に増大し続けます。
そして,エントロピーの増大は死を意味します。
宇宙も終わるということ。
エントロピーの増大からは,ちっぽけな人間は勿論
宇宙さえも逃れることはできません。

逃れられないなら諦めて生きるしかありませんね。
本来,諦めるとは,できることとできないことを
明らかにするという意味があるそうです。

子供が散らかした部屋を片付ける時,イライラせず
に「エントロピーは増大するのだから仕方ない」
と思いましょう。(もちろん躾は別問題)
食事の時,「自分の秩序を保つため,宇宙の秩序を
取り入れてんでいるんだ」と感じましょう。
視野が広がった気がしませんか?

 参考:「宇宙も終わる」 竹内 均 著 大和書房

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